2017-08-05 草津白根山 / Mount Kusatsu-Shirane
夏の山は普段よりも増して天気が安定しない。朝から霧に包まれた日だった。10mよりも先になるともう真っ白になって、何一つ見えない。山の上には人や獣はおろか、鳥の鳴き声すらひとつせず、ただひんやりとした風が耳元を掻く。
まるでただ一人で世界に取り残されたようだ。なんて思っていたら、一瞬で白い闇が払われ、青い空と日の光が現れる。そしたら足下に広がる道路も、遠くに並ぶ駐車場や小屋も姿を見せ、思わず恥ずかしくなる。






しかしそれも束の間、すぐにまた分厚い霧が押し寄せ、視界を奪う。まるで人一人の小ささを思い知らせているような気まぐれさだった。しかも、今度の霧はだいぶ湿っぽい。山雨が来ようとする兆だ。そう悟ってそそくさと山を下りたが、結局宿にたどり着くまでにひとしきり降られた。








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